PER(株価収益率)の注意点


PER(株価収益率)は非常に便利な指標の1つです。
しかしPERの低い株を買えば、必ず儲かるという訳ではありません。

PER(株価収益率)を注意点をご紹介します。


● そんなに簡単だったら、誰でも儲かる

実は、PERには2つの注意点があります。
その注意点を意識することが「平均以上」への道となります。

PERの1つ目の注意点は、
PERが現在もしくは来期予想の利益を基準にしていることです。

しかし、企業というものは、ずっと将来にわたって事業を行なっていくものです。

ですから、5年、10年後にその企業の利益がどのようになっているのかは、
その会社の成長次第では、今の利回りであるPERの捉え方も変わってきます。


● 企業の最終利益の内訳を調べることが重要

PERのもう1つの問題は、「最終」利益を基準にしていることです。

PERのもととなる利益は、売上げから原材料費や人件費、
借金の金利などもろもろの費用を引いた最終的な利益(純利益)です。

問題は、この最終利益がどのように作られているのかにあります。

1つ目の注意点でお話したように、企業は将来にわたって事業を営んでいきます。

ですから、私たちは企業の利益が恒常的なものか、
それとも一過性の利益なのか、を判断する必要があります。

そのためには、「特別利益」や「特別損失」などの
一時的なコストの影響を考慮しなければなりません。

たとえば、たまたま遊休地(会社が所有しているが、使っていない土地)や
有価証券(会社が所有している株や債券など)を売却したことによって
特別利益が出た場合、一過性のものなので、この企業が来期、
同じような利益を上げることは期待できません。

また、税金もポイントです。

過去に赤字を計上し、欠損金がある会社は、
今回利益が出たとしても税金を払う必要がないのです。

したがって、今期の利益は、税金分だけ
「底上げ」されている可能性があります。

このようなケースでは将来、欠損金がなくなれば、
営業利益が変わらなくとも利益は大きく落ち込んでしまいます。

また、最近は、借金の大きな企業をPERで評価することは大変危険です。

なぜなら、今は借入金利が2%と低いため、
借金を多く抱えている企業であっても、利払いは少なく、
企業の純利益は 多くなっているからです。

ところが、今後金利が上がっていけば、事業の実態は変わらなくても、
純利益は大幅に下がってしまう可能性があるわけです。

いくらPERが低いからといっても、営業利益を莫大な借金によって
創出している企業に対しては、安心して投資はできないということです。


PERは、その本質(つまり利回りの逆数だということ)を
しっかりと理解していれば、使いやすい指標です。

しかし安易に使用すると痛い目を見ます。

企業を見る際には、利益の「継続性」や「成長性」や、
それから利益の「質」についても気を配る必要があるのです。

投資の世界では、人よりも「半歩」だけ深く考えることが大切です。

何事もその本質を理解し、自分で使いこなせるようになるといいですよね。



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