NTTの株価を見る前に

 

NTTの企業価値を見抜いて投資せよ!

正しく学び、正しく投資すれば、必ず勝率は上がります。

 

銘柄選定をしっかり行い、

勝機がある時(価値と価格に差がある時)にのみ投資すればよいのです。

 

企業価値評価法(バリュエーション)を学び、

中長期にわたって企業を応援することで、あなたにとって、

株式投資はギャンブルではなくなります。

 

『勝つべくして勝つ』投資法を一緒に学んでみませんか?

NTTの企業価値評価(20090706)
NTTの企業価値評価(20090706)

 

企業における事業の価値と財産の価値の部分を足したものを、

「企業価値」と言います。

この企業価値より、有利子負債を差し引いた物が株主価値となります。

 

企業価値 = 事業価値 + 財産価値

株主価値 = 企業価値 - 有利子負債

 

企業価値評価(バリュエーション)を行うことで

銘柄の割安度の判定することができます。

 

それでは短時間で簡単にNTTの過去業績を分析してみましょう。

 

日本電信電話(NTT)の損益計算書
日本電信電話(NTT)の損益計算書

■日本電信電話(NTT)の損益計算書P/Lの視点

売上は-1%ずつ減少傾向で推移しています(08年は10.7兆円規模)。

営業利益・純利益も減少傾向にありましたが、
08年のみ上昇し、営業利益は前期比18%増の1.3兆円、
純利益は33%増の6400億円となりました。

有報でさっと確認すると、
08年は経費削減等による営業費用の減少で増益となったようです。

次に、実際のキャッシュの流れを見てみます。

 

日本電信電話(NTT)のキャッシュフロー計算書
日本電信電話(NTT)のキャッシュフロー計算書

■日本電信電話(NTT)のキャッシュフロー計算書C/Sの視点

FCF(フリーキャッシュフロー)が常にプラスであり、返済も行い続けています。

営業CFは2.5兆円から3.5兆円で、投資CFは2兆円前後で推移しています。

08年の有形固定資産への支出は、前期比20%減少し、1.3兆円なっていました。

儲けの範囲内で投資を行い、潤沢にキャッシュが流入しています。

08年の投資減少は、FOMAサービスエリアの拡充等で行ってきた
積極投資がピークを超えたため、とありました。

それでは、貸借対象表B/Sを見てみましょう。

日本電信電話(NTT)の貸借対象表
日本電信電話(NTT)の貸借対象表

■日本電信電話(NTT)の貸借対象表B/Sの視点

総資産は18兆円で、規模・構造ともに前期と大きな変化はありません。

運用面では、総資産に占める固定資産の割合が約80%、
そのうち有形固定資産は10兆円です。

調達面では、短期・長期借入金は43%、株主資本比率は40%となっています。

有形固定資産の割合・額が非常に高く、
装置産業としての財務構造が明瞭ですね。

さて、気になる経営効率(ROICツリー)を見てみましょう。

 

日本電信電話(NTT)の経営効率(ROICツリー)
日本電信電話(NTT)の経営効率(ROICツリー)

■日本電信電話(NTT)の経営効率(ROICツリー)の視点

08年の税引後投下資本営業利益率(ROIC)は6.2%、
その要因は収益性である営業利益率の高さ7.3%にあります。

ただし、効率性を意味する投下資本回転率は0.7と、
1を下回っており、5年間一定です。

その主因である「有形固定資産回転率」は、5年間ずっと1のままです。

例えば総資産がより大きく積極投資を行っている
トヨタ(総資産32兆円)のそれは08年で3.4であり、
それまでに上下動しています。

NTTほどの有形固定資産を持つ巨大装置企業にとって、
同指標は戦略的投資とその回収(ハードからのキャッシュ回収力)を
意味する特に重要な指標と考えますが、
これが一定して"1"ということは、
「長期の戦略を見据えた積極的な投資を行っていない。」と感じます。


■日本電信電話(NTT)のまとめ

減収減益傾向の中、08年は経費削減で増益しました。

(損益計算書P/Lの視点)

FCF(フリーキャッシュフロー)がプラス、投資CFが一定程度で推移する中、
08年は有形固定資産投資が20%減少していました。

(キャッシュフロー計算書C/Sの視点)

総資産の額・割合の変化はなく、固定資産が80%を占め、
有形のそれは10兆円と巨額です。

(貸借対象表B/Sの視点)

投下資本回転率が1を下回り一定であり、
特に有形固定資産回転率が5年間"1"のままです。

(経営効率(ROICツリー)の視点)

本日の記事にもありましたが、キャッシュフロー計算書C/Sでみたように

NTTの投資額は2兆円と巨額であり、特に光回線への投資等通信インフラの整備は
日本のIT産業振興に大きく寄与するため、本事業への積極投資に期待したいです。

 

 

 

 

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目次

  1. 企業価値とはなにか(03:07)
  2. DCFバリュエーションの基礎(03:43)
  3. 財務分析の基礎(05:20)
  4. 財務分析の応用(03:47)
  5. あの企業の凄さが一目で(04:46)
  6. そして・・・(02:38)

 

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