フリーキャッシュフローとは?

投資金言の中に、「利益は意見、キャッシュは事実」という言葉があります。

それは、利益は、損益計算書(バランスシート)を操作することで
創造することができてしまいますが、キャッシュは企業の実体を表すからです。

キャッシュフローを見れば、何がわかるかというと・・・・・。

利益の質が見えてきます。

本当に儲かっているのか、それとも、まやかしの利益なのかは
損益計算書(P/L)だけを見ていては決して分かりません。


● フリーキャッシュフロー(FCF)を理解しよう!

フリーキャッシュフロー(FCF)ですが、簡単に言うと、
企業の手元に残るキャッシュのことです。

フリーキャッシュフロー(FCF)は企業が提出する決算書には出てきません。
そのため自分たちで算出する必要があります。

計算方法は、税引き後営業利益に減価償却費を足し戻し、
運転資金の増減を加減し、事業投資を引いたものです。
(下記図を参照ください)。


フリーキャッシュフローの概念図
フリーキャッシュフローの概念図



一般的にいって、個人投資家の方々は、会計上の『売上高』や『利益』などの
比較的わかりやすい指標を投資判断の基準にしていることが多いようです。

しかし、売上・利益という概念は、ビジネスの実体を表さないことが
多々あるので注意が必要です。

売上や、利益が伸びていたとしても、必要な設備投資や運転資本の増加によって
手元に現金が残らないケースがあります。

最悪のケースになると、黒字倒産ということも起きてきます。

黒字倒産とは、商売自体は繁盛しているのにもかかわらず、
運転資金が干上がってしまい、不渡りを出し倒産してしまう状態のことです。

ですから、フリーキャッシュフロー(FCF)が伸びていない企業には注意が必要です。


● 理想的なキャッシュフローとは

次の図は、バランスシート(B/S)、損益計算書(P/L)、フリーキャッシュフロー(FCF)の
経年グラフを表したもので、とある3社を比較したものです。

損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S:バランスシート)とフリーキャッシュフロー(FCF)の関係
損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)とフリーキャッシュフローの関係


3社とも、売上・利益は増加しています。

しかし、実際に手元に残る現金の量(フリーキャッシュフロー:FCF)は大きく異なります。

A社は、きちんと利益をあげており、必要な設備投資を行いながら、
堅実に成長を続け、結果としてフリーキャッシュフロー(FCF)が伸びている
優良企業です。

B社は、成長重視の経営戦略を掲げ、積極的な設備投資を行ってきていますが、
まだ成果が上がっておらず、キャッシュを稼ぐには至っていません。

C社は、積極果敢な買収、設備投資を行ってきていますが、
あまりに成長を急ぎすぎて、慢性的な資金不足の状態にある状態です。


良い会社とは、単に利益が伸びる会社ではありません。

フリーキャッシュフロー(FCF)が伸びている会社です。

売上・利益(損益計算書;P/L)が伸びつつも、
設備投資・運転資本(貸借対照表;B/S)がふくらまない会社こそ、
理想的なビジネスを行っているといえるのではないでしょうか。


●バフェット氏の投資銘柄

世界一成功した投資家として有名なウォーレン・バフェット氏は、
強いビジネスモデルを持つ企業に長期間で投資し成功を収めました。

半年ほど前に、アメリカの鉄道会社の株を大量に購入し話題になりました。
次の図は、その会社のキャッシュフローのグラフです。

Burlington Northern Santa Fe Corporationのキャッシュフローの推移
Burlington Northern Santa Fe Corporationのキャッシュフローの推移


この図を見ると、フリーキャッシュフロー(FCF)が潤沢に生み出されているのが分かります。

このようにフリーキャッシュフロー(FCF)が出ている会社は
強いビジネスモデルを持つことが多いと言えます。

このような企業を、割安なときに投資しておくと高いリターンを得ることができるはずです。


●キャッシュフローマトリクス

 

そんな便利な指標だったらフリーキャッシュフローがすぐにわかったら嬉しいですよね。
シェアーズのキャッシュフローマトリクスは、フリーキャッシュフローがひと目でわかります。

ワコムの営業キャッシュフローと投資キャッシュフローとフリーキャッシュフローの関係
ワコムの営業キャッシュフローと投資キャッシュフローとフリーキャッシュフローの関係

 

フリーキャッシュフローがプラスの領域、

つまり、キャッシュが積み上がっている企業は薄い青色の部分に入ります。



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時間が限られている個人投資家は、

短時間で投資判断することが求められます。

 

ご自身で分析される場合は、かなりの時間は掛かると思います。

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